母には年の離れた姉(私にとっては伯母)がいます。
お盆やお彼岸には、本家に行って仏前にお参りに行きますが、お墓は少し離れている為、なかなか行く機会がなく、以前から母と一緒にお墓参りに行きたいと話していました。
伯母は70代後半で、だいぶ足が弱っていて電車とバスを乗り継いでいくのは大変だと言うことで、私に車を出して欲しいと頼まれて、一緒にお墓参りに行ってきました。
念願のお墓参りが出来て、伯母は大変喜んでいました。
杖を付きながら、ゆっくりゆっくりと歩く伯母の姿に衰えを感じました。
伯母には息子がいて、息子家族と一緒に住んでいます。
伯父は、数年前に他界しています。
一緒に住んでいるので、色々と問題もあるようで、常々母に愚痴をこぼしていました。
そして最近は、毎日のように母に電話をして日々の愚痴を話しているそうです。
その愚痴の内容が、ほぼお嫁さんの事についてなのです。
母から少し聞いていましたが、今回お寺に向かう車中でも、お嫁さんの事を良く話していました。
伯母曰く、お嫁さんの言葉遣いがキツくなったとの事。
例にすると
「お義母さん、良く食べるね~。」
と言われて、伯母はイヤミのように言われたと受け取っています。
私からすれば、ごく普通の会話に感じるけれど。
私も母に対してよく言ったりします。
お嫁さんは長く一緒に暮らしているから、本当のお母さんのように思った事を言ってるのだと思うのだけど、伯母はお嫁さんが言う事がいちいち引っかかる様子。
私は結婚して嫁の立場にあるので、お嫁さんを見ていて、明るく伯母の病院の付き添いなど良く面倒見ていて感心しています。
もちろん、表向きの顔しか知りませんから、家の中での事は私には分かりません。
でも、やっぱりお嫁さんの愚痴を聞くのは良い気分がしないし、それは受け取り方の問題なのでは?と感じてしまいます。
お嫁さんは、腫瘍があり子宮を摘出したそうで、伯母が
「子宮とか取ってしまうと男っぽくなるのかね~?」
と言っていました。
お嫁さんは、もう子供が出来る歳ではありませんが、女性にとっては大きな決断で辛いことだと思います。
なのに、そんな風に言ってしまうなんて。。
伯母も段々と体が弱って、自分の思うように動けないことで、もっと優しくして欲しいという気持ちがあるみたいで、愚痴っぽくなってしまっているんだと思います。
母は、吐き出すだけでもスッキリするならと伯母の愚痴を毎回聞いているようです。
嫁姑問題、やっぱり一緒に暮らしていると色々あって当然なのかもしれませんね。
私はどうしてもお嫁さんの立場になって聞いてしまうけれど、伯母はきっと寂しい思いをしているのかなと感じました。
次の日に、伯母から母にいつものように電話があり
「優しい言葉をかけてもらって嬉しかった。
昨日はスッキリして眠ることが出来たよ。ありがとう。」
と言っていたそうです。
少しでも伯母の役に立てて良かったと思いました。
今の私に出来ること。
伯母にとってもお嫁さんにとっても、少し息抜き出来るように、たまには伯母と母を連れてどこかお出かけしよう。
小さい頃、お世話になった伯母に少しでも恩返しが出来るように。